バスの運転手さん

A letter from Canada VOL.19

カナダ在住のマホさんという女性に時々ブログを送っていただいています。
現地のホットな情報をお楽しみ下さい。



先日の天気はとても最悪で、土砂降りの雨だった。
そんな朝、バスの中では、
バスの運転手さんが、

「おはよう!!今日はとっても最高の天気だね!!!」

と、バスに乗ってくる人達に声をかけていた。
もちろん、乗客は笑いながら、

「本当にいい天気だよ、朝から!!」

なんて会話がされていた。


中には、バスの運転手さんと昨日はこんなことがあって、今日はこんなんで〜なんて会話をしている人たちもいる。




ある日、バスに乗っていたらこんなことを書いてある広告を見つけた。

“Don't Act Like You're The Only One on the Bus”

日本のバスや電車の中に色んな広告貼られてあるように、
こちらのバスと電車にも車内の上の方に、東京の電車ほどではないが、広告が貼られている。
テレビ番組の紹介だったり、学校の紹介だったりする。
何かの助けが必要な人用の広告もあったりする。例えば、domestic violenceとか。


さて、その見つけた広告の文を読んで思い出したことがある。
ちょっと前だけど、バスに乗っていたときのこと。
その時は外はもう暗くて、バスの後方には、十代と思われる少年たちが乗っていて騒いでいた。
突然、バスが止まり、運転手さんが、その少年たちに向かってマイクを通して

「バスを止めて待ってるから、そこの交差点のところに立っている男性に謝ってきなさい。」

一瞬、バスの中は沈黙が走った。
後の席の方から1人の少年が
「知らないよ〜」
と一言。

バスの運転手さんは、ミラーを通して全てを見ていたらしい。
少年たちがバスの窓から何かを投げ、それが、交差点で信号待ちをしていた男性に当たったらしい。

バスが停車すること、数分。

沈黙のままバスは走り出したが、
運転手さんが怒っているんだろうな〜っていうのは、何となく伝わってきた。



時々、他のバスの運転手さんも、バスの後部席であまりに騒ぎすぎている若い子たちを注意しているのを見かける。

時にはバスステーションにパトカーがいて、警官に抑えられている光景も見かける。


マナーは大切なことで、それが守れない人達がいるから、
“Don't Act Like You're The Only One on the Bus”
というような広告をバス会社は作らなければならない。。。


バスの運転手さんは、大変だなぁなんて思った日でした。