カナダの小学校事情

A letter from Canada VOL.3


カナダ在住のマホさんという女性に時々ブログを送っていただいています。
現地のホットな情報をお楽しみ下さい。

バンクーバーの小学生を見ていると、時々うらやましくなることがある。それは、行きも帰りも親の送迎つき。ということは、多くの子ども達が車での登下校なのである。


登下校の時間ともなると、学校の周りには送迎をする親の車があふれている。もちろん、歩いてお母さんや、お父さんと一緒に登下校する子ども達もいる。教室まで子どもを送り届けてから帰る親、学校のエントランスでバイバイする親、様々である。今まで、子どもだけで学校へ歩いている姿や、帰宅する姿を一度も目にしたことがない。日本とは大違いである。



私が実習をした1年生の教室では、机と椅子が並べられてなかったのを覚えている。では、朝、登校してきた子どもたちが何をしているのかというと、各自、遊んでいた。ブロックや、ぬいぐるみ、小さなおもちゃのキッチン等で、友達と遊んでいるのである。その後、それぞれが好きな本を持ち、数分間読書の時間になる。字が読める子には傍で聞いてあげ、読めない子には一緒に読んであげた記憶がある。



さて、算数の授業の時間。各自がプリントで足し算と引き算の練習をする時、日本との大きな違いは、算数の問題をグループのみんなで解いていたこと。足し算と引き算の練習にグループ作業なのである。他の授業でも、やはり、グループに分かれて作業することが多かった。


日本では、個人で作業する時間が多いが、ここバンクーバー(おそらく、カナダの教育システム)では、チーム作業が非常に多いのが大きな特徴と言えるだろう。