日本を知らない人たち

くり

A letter from Canada VOL.6


カナダ在住のマホさんという女性に時々ブログを送っていただいています。
現地のホットな情報をお楽しみ下さい。


朝晩とすっかり冷え込むようになったけど、まだまだ青空が続くカナダ。この前、公園で栗を見つけた。でも、確かでなかった私は、日本の母に写真を撮って、メールで送信して、「これ栗だよね?」と確認してしまった。


だって、こんな所で、見かけるなんて思ってなかったから、かなり半信半疑だったのである。母にバカにされたのは言うまでもない。。。



前回、カナダにおけるお寿司について書いてみたが、今回は日本を知らない人たちについて、ちょっと書いてみようと思う。これもまた、みんなが面白いことを聞いてくる。
「ねぇねぇ、忍者ってどうやって生活してるの?まだいるんだよね?」
「女の忍者もいるの?」
「侍はまだいるの?」


「侍のヘアスタイルは何で前の方に髪がないの?」
「日本女性はみんな顏を真っ白く化粧して出歩くの?」(←これは舞妓について聞かれた時)
「着物をいっつも着てるの?」
書いたらキリがないので、ここでストップするけど、みんなが聞いてくるのは、とても昔のことで、それが未だ日本では続いていると思い込んでいるってこと。


みんな、日本の古い映画の見すぎだと思う…。毎回説明するのにかなり頭を使う。
そして、現代的なことでは、こんなことを聞かれたことがある。
「日本人の男の人って、ロボットの女の子とかゲームの中の女の子をガールフレンドにしてるんだね?」
私は開いた口が塞がらなかった。


「何だって?!それはちょっと違うと思うけど…」って説明をするのに必死だった。どこからそんな情報を仕入れてくるのかと聞いたら、インターネット等で、日本の秋葉原のことが紹介されてたとのこと。ついでにメイドカフェのことも。メディアの影響がどれくらいすごいのか知ってはいるけど、海を越えたこんなところまで届くと、すごいどころではない。


私もたまに、テレビで日本のロボットの技術についてのニュースを見かけることがあるが、メイドカフェについては未だ見たことがない。
上記のようなことを聞いてくる人たちの共通点は、未だ一度も日本を訪れたことがないということ。あちこちから日本に関する情報を得て知ってはいるけど、ちょっと違うのである。


私も未だ訪れたことの無い国については知らないことがたくさんあって、インターネットで調べて知ることは簡単だけど、その情報がいつも正しいとは限らないということを知った。


その国出身の人たちの話を直接聞く方が正確であること。そして、その話はいつも興味深い。一つの場所にいながらにして、様々な国の人たちの話が聞けるのもカナダの素敵なところだと思う。