Remembrance Day in Canada

ポピー

A letter from Canada VOL.9

カナダ在住のマホさんという女性に時々ブログを送っていただいています。
現地のホットな情報をお楽しみ下さい。


昨日は素晴らしい青空が広がったけど、最低気温は3度という寒さ。日本なら真冬なみの気温である。
今日の予報は昨日とは、うって変わっての雨らしいけど。。。


今日11月11日はカナダでは、Remembrance Day(リメンバランスデイ)という祝日である。
日本語で言ったら、戦没者追悼記念日となるだろうか。
日本語での文字通りで、第一次・二次世界大戦で亡くなった兵士達を追悼し、敬意を払う日なのである。

右の写真はポピーの花で、2週間くらい前から人々は胸に付け始める。ポピーの真ん中にピンがあって、洋服やコートの上に付けられるようになっている。カバンに付ける人も見かける。街角にこのポピーを売る大人や子どもが立ち、人々が募金をして、このポピーを身に付けるのである。その光景はまるで日本の赤い羽根の共同募金のようだと私は思った。

亡くなった兵士を追悼し、敬意を払う日になぜポピーの花なのかというと、激戦地となった戦場で非常に多くの兵士達が亡くなり、そのままその地に埋められたという地に、何故か、非常にたくさんの真っ赤なポピーが咲き始めたという。
その場所はベルギーのフランダース地方。それ以来、ポピーがこの日の象徴となったと言われている。

今日、午前11時に2分間の黙祷があり、退役・現役軍人等によってセレモニーがカナダの各地で行われる。セレモニーはカナダ国内でも時間差があるため、テレビ等であちこちの中継を目にすることができる。
その時に毎年セレモニーで読まれる有名な詩がある。
戦争時に軍医をしていた人がこの詩を書いた。
初めてこの詩を聞いた時、力強くて、でも悲しくて、何だか、とても心に残ったのを覚えている。
下記がその詩である。



In Flanders Fields


In Flanders Fields the poppies blow
Between the crosses row on row,
That mark our place; and in the sky
The larks, still bravely singing, fly
Scarce heard amid the guns below.

We are the Dead. Short days ago
We lived, felt dawn, saw sunset glow,
Loved and were loved, and now we lie
In Flanders fields.

Take up our quarrel with the foe:
To you from failing hands we throw
The torch; be yours to hold it high.
If ye break faith with us who die
We shall not sleep, though poppies grow
In Flanders fields


By: Lieutenant Colonel John McCrae, MD (1872-1918) Canadian Army



知人は、若い人達はあまりこういうことに関心をもたなくなってきていることが悲しい、と言っていた。
確かに、戦争を知らない私たちにとっては、ちょっと遠い日の出来事のような感じで身近に感じることができないかもしれないけど、戦争という言葉では言い表せないほどの悲惨さを繰り返してはいけないためにも、決して忘れてはならないと思った。


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